魚籃坂を歩く 古い街と新しい街が交差するところ

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  魚籃坂(ぎょらんざか)という坂が東京港区の三田四丁目にある。名前がいかにも古めかしい。坂を上り切って海側に降りるところはもう伊皿子坂(いさらござか)。こっちの名前も由緒ある雰囲気だ。
 魚籃坂の中腹のところに浄土宗の魚籃寺があるので、このお寺の名前にちなんでつけられたらしい。1617年に開かれた豊前中津(大分県)の円応寺の寺中魚籃院に由来し、1630年に現在の地に移転したらしい。本尊の魚籃観音は中津から移されたもので、右手に魚の入った籃を持ち、左手に天衣を携える唐女の姿をしているという。
 坂の名前だが、このあたりは仏閣の多いところでどの名前をとっても不思議ではないが、魚籃寺という名前が一番覚えやすかったのだろうか。

 商店街は魚籃坂よりも魚籃坂下(ぎょらんざかした)にある。高齢者が多い街だ。古くから住んでいる人、功績を挙げて高級マンションでゆったりと生活している人、その家族たち、学生たち、大丸ピーコックが歩いて五分も離れていないところに高輪ピーコックと三田ピーコックの二つもあるのがおもしろい。物価は高め。このあたりは坂が多いので高齢者がキャリーバックを引きながら歩いている。噂話を立ち聞きするのもおつなものである。

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